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の建設、維持管理主体となっているが、建設費用の60%までは州政府が補助することができる。また、古い施設の改修(Renovation)には特別に80%まで補助することができるようになっている。
(港湾管理者(City Government))
港湾管理者の責任で建設、維持管理しているのは、ドック(Docks)、岸壁(Quay Wall)、桟橋(Jetties)及び港湾区域内の道路(Road)などの下部構造である。ただし、上述のように建設費用の60%までは州政府から補助を受けることができる。また、古い施設の改修(Renovation)には特別に80%まで補助を受けることができるようになっている。
また、港湾地域内にある約1,000kmの鉄道の軌条(Railway Track)についてはベルギー国鉄(The State Railways)が建設しその所有者となっている。さらに、港湾内を横断する形で建設される広域的な道路の建設については100%州政府の責任で行っている。
これらの下部構造については、港湾管理者が民間会社に長期で貸し付けており、決して売却はしないことを港湾管理者の基本戦略としている。しかしながら、プレーメン港におけるBLGのような独占的にその荷役等の港湾内の運送事業を行う第三セクターは設立していない。
また、一部の上部構造については、公共使用(Public use)のため、港湾管理者が建設し管理しているが、残りの大部分については民間会社(PrivateCompanies)が建設し管理を行っている。
(5) フランス国/ルアーブル港
(政府(National Government))
まず、Autonomous Portsにおける下部構造に関する建設、維持管理などの決定については、港湾管理者(Port Autonome)と国が協同して決定を下すことになっている。
これは、河川(Access Channel)、外海に面する防波堤(Exterior Breakwater)、閘門(Sea Locks)については、国が建設及び維持運営費用の80%港湾管理者が20%を負担することになっていることに見られるように、国の果たす役割が

 

 

 

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